いじめっこは、ゆるさな~い!!
ども、αルタです。今回はアニメの感想です。
先日、縁あって1990年放送のアニメ「RPG(ロープレ)伝説ヘポイ」を全話視聴しました。
これも子ども時代によく観ておりました。当時マハラキャッスルを買ってもらったけど遊んでるうちに頭だけになってしまったという悲しい思い出が(笑)。
肝心の内容はざっくり言うと当時ブームだったRPGの要素を取り入れたファンタジーロボットアニメで、
この2年前にヒットした「魔神英雄伝ワタル」に触発されて製作された、言い方は悪いが言わば二番煎じ。
しかし!
このアニメ、「太陽の牙ダグラム」や「装甲騎兵ボトムズ」辺りで有名なアニメ監督の高橋良輔さんが演出協力で携わってるんですね。
その高橋さんの手腕が発揮されていて、毎回なかなか気の効いた演出されてるんですよね。
普通に面白い。
内容的には「ロボットアニメはロボット無しでも成立する物語でなくてはならない」という格言があるけど、まさにそれを地で行く感じの内容。
ヘポイの苦難に満ちた冒険と成長の物語として普通に成立してます。
まず、主人公のヘポイがぬいぐるみっていう設定で、まずそこで「はぁ?」ってなるんだけど、
そのヘポイが伝説の勇者のマントで作られたという設定は上手い。
最初ダサいと思ったキャッスルのデザインも見慣れてくるとなかなか。
サントラもファンタジーアニメにぴったりの勇壮な仕上がりで作品を盛り上げる効果大だし、
主人公のヘポイ役の増田裕生さんも当時小学生だったのが効を奏し、ヘポイというキャラクターの純粋な正義感を見事に引き立てております。
それに対して、悪の親玉の魔王ドラクネス様は威厳のある格調高い感じの悪役なんですね。
この構図は、高橋さん監督作品の「機甲界ガリアン」のジョジョとマーダルの構図にも通じるのではないか、と思います。
そして、山場はなんと言っても中盤以降。
何を隠そう、「ボトムズ」や「レイズナー」でもお馴染みの舞台チェンジでごぜーますよ。
ヘポイ達は一度ドラクネスに戦い挑むも破れて、3年後に話が飛ぶんですね~。
この3年後の描写がリュートはグレるわミーヤやヘポイの身内は死んじまうわでハード&悲惨極まる。
正直、「こんなん子どもに観せていいのか!?」と戦慄を覚えましたよ、ええ。
で、その3年後から元の時代にタイムワープして再戦を挑むのです。
すごいアニメでしょ!?ね?
まあそれでもヘポリスの修行のシーンなんかは「これ子どもが観てて面白いかなぁ?」と思ったりもしましたが。
ただ、このアニメ、そこまではいいのですが、
とにかくロボ戦に力が入ってない。
味方のキャッスルが復活するなりしてさぁいよいよロボ戦だ!ってところで大体次回に続くになるし、
そのあとも相手は元は味方のキャッスルだから戦えないとか何とか言い出して全然ロボ戦進まねーの。
ここがもうちょいどーにかなれば営業的にも成功したんじゃないかな?と。
正直まともなロボ戦なんてラストのキングキャッスル対ダークキャッスル戦位のもの。
クライマックスらしく味方のキャッスル全部揃ったな~と思ったらとっとと封印されちゃうし。
あと作品スポンサーの旧セガの商品展開が「ワタル」を意識し過ぎた(というかほぼ丸パクリ)。
実際営業的には対して盛り上がらなかったのか、玩具は売れなかった分生産数が少ないらしく、現在中古市場ではバカみたいな高値がついております。
まあそれでも内容的には非常に面白く、観て損なことは確実にないので機会がありましたら是非とも一度ご覧になって下さい!!
おすすめしますよ!
ファンタGギア、一個位欲しいなぁ・・・。
でわでわ。
αルタ