Go!Go!PowerRangers‼
日本が生んだヒーロー、スーパー戦隊。
20数年前に海を渡り、リメイクされて凱旋した新生パワーレンジャーの映画を2回観てきた。
元になったジュウレンジャーの面影が、レッドとピンク以外に残ってないくらいスタイリッシュな見た目になっているけど。
敵のリタは、元レンジャーで仲間を裏切って全滅させた。というトンデモ設定な回想から始まった。リタのデザインが緑だったのはこういうことだったか。
ジュウレンジャーで言うとバンドーラ様がドラゴンレンジャーだったってことだからね。
5人は、将来有望なアメフト選手だったが事故で選手生命を絶たれてしまったジェイソン(レッド)、恋愛関係のゴタゴタでチアリーダー仲間からハブられてしまったキンバリー(ピンク)、自閉症を抱えつつもメカの扱いに長けて、父との思い出である鉱山発掘にいそしむビリー(ブルー)、友達もおらず、家族ともうまく付き合えない孤独な少女トリニー(イエロー)、お調子者だけど家では病気の母親を看病してるザック(ブラック)とそれぞれ悩みを抱える若者達が、偶然見つけたコインによって運命が変わっていく。
突如超人の力を得た彼らは、変身できるようになるまで格闘訓練等の修業の日々を過ごしキャンプファイアの中お互いに秘密を語り合たりと最初は対立もしていたが、少しずつチームの絆を深めてく。
のだが、この部分に話の重点を置いているために変身して敵と戦うというヒーロー映画で一番メインになる部分が、上映が終わる30分前になるまで始まらない。
変身が基地で謎の粒子をあびるとスーツが構成させるので、画像の変身アイテムが出てこなかった。
最初雑魚敵と普通に戦っているのだが、敵がワラワラ湧いてきりがないから、恐竜型メカに乗って蹴散らすというね。散々生身での格闘スキルの修業したんだからそれを活かした戦いや個性を発揮した戦い方もっと見たかった。
だから5人の必殺技もなし。
あと名乗りもない。
これはジュウレンジャーを輸出した時に名乗りしている間に攻撃されるだろとなかなか理解されなかった日本の文化だからカットされたのかな。
恐竜型メカに乗って出撃する時、go!go!powerRangers‼と主題歌が流れるさのだが、
なぜかブルーのメカが逆走しているという残念な仕様に。
5体の恐竜メカが敵に敗れマグマの中に落とされ、そこでロボに合体して復活する。
元になった大獣神の面影が全くないというか、合体前の恐竜メカの面影すらない。
敵のボスであるリタをビンタで宇宙にぶっ飛ばしたことで、巨大敵の力が失われ消滅という決着の付け方だった。
変身→名乗り→必殺技→巨大戦っていうスーパー戦隊のカタルシスが一切無かった。
敵のリタが、なぜレンジャーを裏切ったのかというバックグラウンドが無くて唐突にまだ変身できないレンジャーの前に現れたり、やっていることが、宝石店やドーナツショップの襲撃(本当の目的は金を集めて怪人を作り地球に眠る神秘の力を手に入れること)と、敵としても力不足。
リタが持っていたレンジャーパワーの源は何処かに消え、戦いを終えて日常の学校生活に、謎の転校生がやってくる(名前を呼ばれただけで教室には居ない)という続編作る気満々な終わりかた。
アメリカで大人気のグリーンレンジャー、日本でいうドラゴンレンジャー登場の伏線だ。
続編は、ほぼグリーンレンジャーが主役になるだろう。
ヒーローになったっていう秘密を共有してる青春映画だった。
青春映画としてみるならいいかもしれないけど、ヒーロー映画としてみるとヒーローの戦闘シーンがほぼ予告の部分だけ っていうのが期待はずれだったなぁ